引き出すということ

食べることは生きること。「食べたい!」という意欲を育てます。

今までの教育では、子どもたちに考えさせるというより、教師が持っている知識を「与える」ということを重視してきました。 「こうあるべきだ」という知識を与え、はみ出してはいけない枠を上から強制しているような状態です。
マミーズファミリーでは「与える」教育の代わりに、「引き出す」教育を大切にしています。 知識や枠を外側から強制するのではなく、子どもたちが潜在的に持っているものを「引き出す」というところを、教育の基本と考えています。
適切な環境を用意し、たっぷりと愛情を注ぎ、自由を与えれば、子どもは自然に伸び伸びと成長する、という考え方です。
そうやって自然に育った子どもたちは、今の社会の常識にとらわれずに自らの価値観を熟成し、社会を変革する力を十分に身につけた人に育っていくと考えています。

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幼児期の心の教育

保育者と子どもの信頼関係

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子どもとの信頼関係は、やさしく心に寄り添い、活動を共にしながら思いを知り、共感し、考えを実現していけるように側面から援助する中で築かれていくものです。
信頼関係で大切なのは、子どもが保育者との信頼感をしっかり抱くことができたかどうかだと考えています。 信頼関係がしっかり確立した子どもは情緒が安定し、自ら保育者の手を離れ遊びに没頭していきます。 それは、子どもの心と保育者の心が距離をおいても信頼と強い絆で結ばれて安定した状態になったことの表れで、心の教育の土台ができたことになります。

心は、教育するものではありません

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心は教育するもの、 教えることではないと考えています。 心の教育は子どもの「生きる力」を信頼し、丁寧にかかわることで育まれるものです。 子どもは、自分がやりたいことを自分で考え、見つけて、自分でどう取り組むか考えながら行動しています。 生まれながらに持っている生きる力に、どのように周囲がかかわるかによって、その力を発揮していくようになります。

しなやかな心が生きる力となる

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子どもにとって生活の中での喜びの体験は、自立を促し、生きるエネルギーの源となり、次の遊びへの期待感を増進させます。 しかし、遊びの中で自己主張をする余り、けんかに発展していくケースも多々あります。 これらに対するがまんにより、元に戻る力が「しなやかな心」として醸成されます。 「しなやかな心」により、強い意思力、 生きる力と柔軟さ、前向きの姿勢が生まれると考えています。

心の教育は人間味あふれる日常の中にある

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心の教育は、意図的にある瞬間だけ行うものではありません。 また、心の教育をしなければ、という気持ちを前面にだしても逆効果になりやすいと思います。 心の教育はまず、日々の生活、人間味あふれる日常の保育の中にその機会があると思います。 例えば、挨拶を交わす中にも、身の回りの世話をしている時にも、遊びの中にも、あらゆる場面でその機会はあります。

(増田かおり 法政大学大学院 政策研究論文より)